The Sixth string
2007
波打つ、不安
ありふれた考えや、言葉しか言えない自分が情けなくて
思うのは、キスの感触
感じる指先
わたしって、女って、なんて弱いんだろう
寄りそえる人を夢より探してた これが女の弱さと知った
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女性学の授業で、シンデラコンプレックスについて学んだことを思って作った歌。
もしも女の子を育てる予定のある人、育ててる人は、このシンデレラコンプレックスについて知っておいてください。
2007
いつもひとりでいることに
慣れないつもりでいるならば
無理に誰かの手を引いて
心をさらって、いかなきゃならない
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幸せは忘却の彼方に突然やってくる
悲しみとは日常に
じわりと染みて広がっていく
水が流れていくように、受け入れなくっちゃいけないものだ
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自販機の横で、嫌いな缶コーヒーを持って待っている
どうか、わたしを、信じてください
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2007
なんだか自分がビニール傘のように思えてきた
よく、盗まれることもある
ぼーっとしていると、雲行き次第でわたしを連れていく
そんな、勝手なことに翻弄される
勝手な人ばかりを
好きになる
自分の受け身さを知った
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残念ながら、私は受け身な人間じゃないけれど、
勝手な人の中にある何かに惹かれてしまうときがあります。
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2007
くちびるが、かわいている。
「緊張してるの?」
そんなんじゃない。そんなんじゃないよ。
これは恋なんかじゃなくて、でも、じゃあなんなんだ?
愛情に飢えたわたしたちは、愛そうとしないのに、
抱きしめられることを望んでいる。
相手も、同じように愛そうとしていないのかもしれないのに。
母親にも、父親にも、いっぱい抱きしめられてきた。
愛されて生きてきたはずなのに、どうして、いまのわたしたちは。
海にただよう何かのように、無気力さが根本にあるんだ。
考えても考えても、出せない答え。
埋められない、ひとりぼっち。
かわいたくちびるに、つめたいくちびるがかさなる。
そしてさらに、わたしより重たい人が、かさなってくる。
今夜わたしは、気心も知れない人間と、ひとりぼっちをかさねあう。
わたしと相手がまじわって生み出されるもの、さびしさ。
ひとりでいるのは、さびしい。
だけれど、ふたりでいてもそれは変わらない。
世界とはいったいなんなんだろう。
おおきくてまあるいこの星にある、さびしさの重さはどれくらいなのだろう。
そう思いながら、今、わたしにかさなるこの人の重みを感じることにした。
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何ヶ月か前に書いたもの。
誰でもいいから、埋めてほしかったとき。
2007
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幸せそうでいいなって
窓越しに見つめてたあの人たち
実は、それほどでもなかったらしい
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大好きだったけど、
私には理解できない外国語の本ばかり読んでいて
本当は、宇宙人のように思っていました
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清潔そうにみえる友達カップルも
「恋人同士なんだな」って思うと、なんだかとても悲しくなった
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もらった指輪がはずれなくなりました
くいこんで
くいこんで
しめつけられていく
甘い束縛
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短くてどうしたらいいか分からなかったもの。
まとめてアップしてみました。
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バイトは渋谷のダーツバー。昔はテニサーもやってました。今は写真部に所属。
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