The Sixth string
2007
いたたまれなくなるような、そんな季節がある
冬だ、特に夜は
息が白くて、手袋をしてもかじかむ手
わたしはひとりで、
ふたりでいても、ひとりで
大好きなのに、ひとりだった
つないだ手からは、迷いしか生まれない
なんでかな?
空を見上げる
細い三日月
冬だから、たぶん
この季節は、人を寄り添わせるけれど
ひとりにもしていくんだ
影が長い夜も深くてさみしくて人肌だけを求めてた冬
2007
乗っかると割れちゃう氷のような人 世界の温度を知ってはとける
『エターナルサンシャイン』を観て、
『トリツカレ男』を読んで、
『檸檬のころ』を観て、読んで、
気づいたらできてた歌です。
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2007
「わかってあげなよ」
恋愛といえばこの娘、そんな友達が言った。
「彼はすごい不器用だから、ひとつのことにしか頑張れないんだよ。あなたのことが好きだから、今は連絡ができないんだと、思うよ」
「あの人は不器用だからの一言で許されるのはずるいと思う」
可愛げのないことを言って、私は涙を流した。
あの人と付き合って、はじめて流した。悔しかった。
友達は、泣かないで、というでもなく、「わかってあげて」と繰り返した。
目の前のこの娘は、きっと許せてしまうんだろう。
不器用さを、素敵なものだと捉えるから。
そんな風に、私もなりたかった。
私は、もう彼とやっていけそうにない。この娘に相談する前から、決まっていたから。
不器用な人は、こわい。
不器用さは、するどく私を傷つけていく。
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2007
何でも話した、受け入れてくれた、こんな人、他にいないと思った。
初めて、恋に落ちるという感覚を教えてくれた人。
理解してくれた人。
だけど、どうしてもお互いにゆずれないことがあって、
寛容になれない日が続いた。
気持ちはどんどん冷え切っていって、
夢からさめた
そう、思った。
10月、二人で手をつなぐようになってから、1年だった。
直接会うと、言いくるめられてしまう。
あの人とよく話していたベッドの上、携帯を持つ、ふるえる手。
どうして、こんな別れをやさしく、受け入れてくれるんだろう。
最後の最後に、一番の優しさを見せないでほしかった。
弱いとこ全部みせても抱きしめてくれてた人を手放した秋
だけど、後悔はしなかった。
2007
これは、けっして悪いことではない
だけど不安で仕方ないのは、
どちらもよく見えるから
自分のこころが、見えないから
どちらも魅力的で、わたしにはもったいなくて
だけど、両方ほしい
こたえは出なくて、ひっぱられる両腕は、いまにも、ちぎれそう
バイトは渋谷のダーツバー。昔はテニサーもやってました。今は写真部に所属。
感想、気軽にください。hanecat00@yahoo.co.jpまで。